さてこの街にきてから、たくさん友人ができた。この街にくる日本人にも坊っちゃん、嬢ちゃんは多く、そのパートナーもまた坊っちゃん嬢ちゃんである。自称庶民(あるいは貧乏)である私の妻がついていけないのはそこだ。
だから彼女は高級住宅街に住むことを選び、裕福な家庭が集まる学校に子供をいかせる。僕とは真逆の発想だ。彼女は金持ちばかりの世界に憧れ、僕は泥臭い中を競争で這い上がる世界に憧れる。
友人のご家庭に遊びに行った時なんか、きれいな家ばかり。アパートですら高級だ。みな私立の学校に通ってきた坊っちゃん嬢ちゃんそいつらが結婚したのだろう。よく考えると僕も妻も国立だとか市立だとかを出ているので、相対的に考えると貧乏あるいは倹約家なのだ。そういった学校にいるもっと貧乏な人や、そういった学校にも行かないもっとも貧乏な人を多く見てきたから、相対的に自分が裕福だと錯覚してきただけであって、ここにきてもっと裕福な人々や、最も裕福な人々をみて「ああ自分は真ん中へんか」と自覚した次第だ。
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