2015年2月13日金曜日

授業、研究予算申請書類の英語化

昨晩は送別会でした。若い人の門出を祝うので出席しました。気に止まった話題は
  • 日本の研究予算申請書類を全て英語にしてはどうか?
 論文が英語なので申請書類も英語のほうが効率がいいということです。論文には書かないような内容も申請書類には書きますが、これまで日本語でそれを書いていたのを、英語に置き換えるということですね。それだといちいち英語を勉強し直さないといけないですね。手紙を英語で書いたり、英語で考える習慣のできた人にとってはいい(有利)ですが、そういった経験がないと日本語を英語に変えるか、日本語での無駄なことを省き英語で書けることだけを書くというやり方になるでしょう。ただ読み手(審査委員)がどれだけ読むかというと、そんなに読まない。結局は、業績とか、知っている先生の推薦かどうかで決まるので、だったら英語でも日本語でも同じ。それなら論文の英文を申請書類にコピペしたほうが早いということです。


審査委員が審査するのに日本語のほうが内容が理解されるということ、英語だと自分の専門だと理解できるが、専門を外れると理解が大変(調べないといけない)、日本語特有のコミュニケーションや文化を大事にしたい、日本語を使う機会こそ残したほうがいいという意見もあります。

森前首相がオリンピックのときに「我々の世代では、戦時中に英語は敵国語だったから、特別な教育を受けた人しか英語が喋れない」みたいなことを言って物議を醸しました。戦後70年位経ちましたか、Globalization, Internationalizationが進み、今や英語が使える人の割合が増えてきました。インターネットや交通の発展によって、生の英語に触れる機会が増えたため、若い世代ほど発音や英語耳が発達しているのです。そういう意味では、近い将来、研究予算申請書類が英語化される日も近いかもしれません。その時には、審査委員が専門用語の含まれた英語でも理解し評価できるという条件つきです。ということは、まず審査委員にアンケートをとって申請書類の英語化の是非を問うてはどうでしょうか。英語化すれば、日本のサイエンスの速度、国際競争力を増せるでしょう。

また予算の出処は、省庁、財団、製薬会社など様々ですが、まず試しに、少額のものから英語での申請の募集をしてはどうでしょうか?

恐らく、まずは外国人向けの学振の書類などは英語でもいいのではないでしょうか?  もし多くの申請書類が英語化され、外国人も日本国籍を持つ人も同じ土俵で英語の書類で戦ったら、日本人の多くが負けて、ごく優秀な人(英語の得意な人)だけが残るかもしれません。
数学、物理などの理系科目および国語は得意だけど、英語は苦手という人がいたとしたら、そのような人たちが弾かれて競争に負けてしまうケースが増えるでしょう。もしそうなったら、国益を損なうのではないでしょうか。

  • 日本の大学の授業の半分は英語になる
今の流れだといずれそうなるでしょう。主な理由は、留学生が増えている(全体の半分)からだそうです。教える側(先生)ができるかどうかです。私だったらできます。できない先生は、英語で教えなくてもいい大学に行くことになるでしょう

(飲み会のノリというのは、私立大出身、中央の大学、体育会系の人で特にノリがいいと思いました。それに比べて自分は昨晩はローテンション、マイペースで、ギアが2つぐらい下のままでした。いつも思いますが、年齢、業種、分野の違うヘテロなコミュニティというのはいいなとも思いました。)

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