2015年1月23日金曜日

☆ 21世紀の研究スタイル

1960年代の生物学と医学におけるBrakethroughとは違い、近年はBioinformaticsの進歩によって、Wetの実験だけでなはく、DryのComputerを使ったData処理、Data構築、Data見せ方(捉え方)が医学生物学研究において大きなWeightを占めるようになってきた。

また20世紀であってもWetの実験だけで、科学が進歩するわけではなく、分野の他の研究者の進捗状況把握といった情報収集や情報処理が研究の成否にとって大きなWeightを占めていた。

さらに、研究の内容を論文のReviewer、分野の研究者、分野違いの研究者、社会一般に伝える宣伝、広告がその研究の成功にとって大きなWeightを占めてきた。

今、周囲を見渡すと、実験はせずにGrant取得やWriting, Presentation, Politicsを仕事としている研究者(Sさん)や、Postdocであっても机に張り付いて、論文を直したり、Bioinformaticianなどの共同研究者と電話をして、Wet少な目で成果を上げていこうという新しい?研究スタイルが見受けられる(Hさん)。

それとは反対に、50歳くらいのProfessorであっても、猛烈に実験をして、GrantやPaperのWritingはCollaboratorにお任せという研究者もいる(JGさん)。

ある程度、世代の特徴というのが現れていて、BioinformaticsやMolecular Biology, Geneticsの新しいApproachは、アラサー以下の若い世代のほうがUndergraduateやDoctor courseやPostdocで習うことが多いために、身について当たり前のこととして行えることが多い。だから例えばBioinformaticsを取り入れようと思えば、30歳前後のBioinformaticianとColabするのが最短距離の選択だ(Mさん、イタリア人Pさん)。

また、実験における専門性、例えば動物実験とか生化学的実験については、40歳を超える研究者のほうが専門性が高いことが多い。彼らがPostdocの頃には、自分で実験をして結果を出さないといけないことが多く、20世紀スタイルをModelとして、自分で実験をして発見をするというスタイルを踏襲してきたのだから、実験には詳しいのだ。だから、実験については、40代くらいのヒトに聞いて進めるのがよい(Tさん、Kさん、他多数)。

同じ40代、50代やそれ以上の世代でも、アメリカや日本の首都圏の一流組織では、Eliteが学歴だけでPIとなるケースがある。つまり、勉強ができる、記憶力がいい、論理的Writingができる、政治力がある(人脈、コネがある)といった理由で、あまり実験という技術を苦労して身につけなくても出世したパターンである(Sさん、MKさん)。こういうPIは、実践経験なしに、理屈や理想や妄想や空想やわがままだけで、研究を推し進めることがある。研究は、勉強と違って思い通り行かないことが多い。教科書通りなら研究ではない。教科書と違うから研究なのだ。このTry and Errorや試行錯誤は、勉強ではなくて、より仕事(ビジネス)とか、趣味とか、スポーツとかと近い。そしてElite PIが現場のヒトの声に耳を傾けるという人柄が伴わなければ、研究不正をしかねないという危険が伴う(HTさん、SKさん、Sさん、他多数の一流組織の研究者)。

21世紀、これからの研究者は、これらを踏まえて、バランスよく様々な新旧のApproachを組み合わせて、研究不正を行わないように、研究を進め、そしてSurviveしなければならない。各研究、研究テーマにおいては、「いつまでに、何を、どこまで明らかにする」かを明確にイメージすることをお勧めする。

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