去年は、イギリス紳士との毎週のMeetingがたち消え、あまり行わなかった。僕のMotivationが低下したせいだ。
今日も行かないつもりだったが、気が変わり10時半に彼の部屋に行った。
彼は僕が留学後3年半、注目し研究してきた分子についての総説を書いているところだった。ノッポポーリッシュを含めた三人で予算申請することを決めたので、申請書類が通りやすくするために総説を書くのだという。彼の業績をみると時折総説があり、大した内容ではなく、シンプルなものであったが、あれはそういう意味があったのだ。
唾を付けるというやつだ。
そういえば以前のボスである春ちゃんも、方法についてのブックチャプターを書くときに、最新のOriginalな方法を書いておき、あとでその方法をOriginal Articleを引用するという裏技もあるといっている。これも唾を付けるというやつだ。
イギリス紳士と話していると、以下のことがわかった
- 彼は、古い文献における、彼の専門の蛋白リン酸化についてばかり引用していた
- 彼はSUMOYLATIONについて理解が不十分で、間違いを指摘すると、総説にこうかいてあったと怒りだした。なので丁寧に教えておいた。
- 色々と質問してくるので、私のオリジナルの仮説や今後の方向性も含めて丁寧に説明しておいた。
- 彼は文献を新しいものも含めて全部あたるだろうし、総説執筆を通して色々と情報を記憶するだろうから、それは僕にとっても有利。
昼ごはんを遅らせてでも、今日のメインの実験(IP)を行った。
イギリス紳士とのDiscussionで、新しい実験を彼が思いついたが、それは優先純度が低く、大して重要ではないので、後回しとした。最も重要な事を着実に進めるのだ。「空き時間で、これもあればいいな的な実験に手を出すと、手が足りなくなる。」大きな実験をやれば、それも含まれてきます、当然そうなるでしょ、あとでも確認できるでしょ的な実験には手を出さないという選択肢が有効だ。
あとはいつもどおり、弁慶のDiscussionの練習相手を軽くしてやった。
今日の勝因は、朝一で、論文の構成を考え、それについてイギリス紳士に伝えたこと。その構成において決定的に重要な実験が浮かび上がったので、それのみを優先的に勧め、ソレ以外はやらないこととした。
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